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Roundtable
秘書たちの座談会

弁護士の専門分野によって異なる
秘書(リーガルアシスタント)の仕事とは?

秘書A私は2007年入所で、現在は3名の弁護士を担当しています。秘書の基本的な業務は、弁護士のスケジュール管理や、会議室の手配、書面作成のサポートなどですが、弁護士の専門分野や性格などによって、秘書の仕事内容が変わってくる部分もあります。たとえば私が担当しているアソシエイト弁護士は書面の作成業務が多いため、英語・日本語を問わず契約書などさまざまな文書のレビューを依頼されます。慣れていないと見逃しそうな細かい書式のずれや表現の誤りに気づいてさり気なくフォローできたときなど、自分の成長を感じますね。また、今では秘書業務以外に、事務所全体に関わるシステム改修チームへの参加や業務マニュアルの作成などにも力を入れています。自分なりに時間をやりくりしながら仕事の幅を拡げていけるのは、この仕事の魅力です。

秘書B私は2010年入所で、当時は、東京オフィスのチャイナ・デスク所属の弁護士3名を担当して、秘書業務と同時に、必要に応じて中国語・台湾語から日本語への翻訳も手がけていました。その後、1年4ヶ月の産休・育休を取り、復職後の現在は、2名の弁護士を担当しています。そのうち不動産ファイナンスを専門分野とするパートナー弁護士のもとでは、請求書作成、会議や会食のスケジュール調整、契約書の形式チェックや弁護士の手書きコメントの反映、法務調査報告書の作成補助、書類及びデータの管理等を行っています。もう一人担当している若手のアソシエイト弁護士の業務では、「あと1時間で」とか「今日中に」など期限がタイトなものが多いので、作業量を見つつ、正確さと迅速さのバランスを意識しながら仕事に取り組んでいます。

秘書C私は2015年入所で、現在は事業再生・倒産分野のシニアアソシエイト弁護士2名を担当しています。この分野は他と比べると秘書の仕事も専門的で、作業量も多いです。ときには、弁護士に同行して破産会社の現況調査に行ったり、債権者からの電話応対や債権者説明会の準備等も担当業務に含まれます。破産というデリケートな部分に関わるため、情報漏れを防ぐ慎重さが求められますが、専門性の高い仕事に携われることに大きなやりがいを感じています。

秘書D私は入所1年目の新人秘書ですが、初めて担当したのが外国弁護士なので、英語でのメールのやりとりや電話応対を通じて、ビジネス英語のいろいろな表現を学ぶ機会が多く、毎日刺激があります。また、スケジュール管理や書類作成といった秘書業務以外に、所内業務連絡が日本語で行われた場合には英訳して伝えたり、日本語の入力が必要なときには和訳のお手伝いをしたりして、担当弁護士の業務が滞りなく進むようアシストしています。次に担当するアソシエイト弁護士が先日決まったばかりなので、円滑なコミュニケーションをサポートしてきた経験を次のステップにつなげていけたらと思っています。

いま振り返る、私たちがAMTを選んだ理由

秘書D私は大学に通っているときに、語学を生かせる仕事に興味を抱き、法律事務所の秘書という職種を知りました。AMTはグループ面接ではなく、最初から個人面接だったのが印象的で、面接官の弁護士の先生方と会話を重ねるうちに「明るい雰囲気が自分に合いそうだからここで働きたい」という意欲が高まっていきました。先輩方はどういう理由でAMTへの入所を決められたのでしょう?

秘書A私もDさんと似ていて、大学在学中に「将来は英語を使う仕事がしたい」と思い、法律事務所を進路の一つとして考え始めました。他業種を含め何社か回りましたが、AMTは他とは明らかに印象が違ったんですよ。面接がとにかく和やかで、飾ることなくコミュニケーションを取ることができました。その感じが自分にはとてもしっくりきたので、AMTで働くことに決めました。

秘書Bわかります! 就職面接って用意した答えを言いがちですが、AMTのときは、その場で思ったことをすらすら言うことができて、面接が楽しかった記憶があります。私は同じ大学の先輩がAMTにいて、彼女のように中国語を身近に感じながら働いてみたいというのがそもそもの志望動機でした。他の法律事務所も回りましたが、説明会での雰囲気や面接の空気が自分とはちょっと違うなという気がしたんです。「フィーリングが合う、合わないってあるんだな。だったら自分の直感を信じよう」と思い、AMTに決めました。

秘書C私は性格上、サポート職に向いていると思って就活を始めました。なかでも、法律事務所の秘書という職は、ほかの一般事務職よりも専門性が高く、仕事を通して多種多様な業界と関われる点に魅力を感じたのが志望動機です。入り口はビンガム・坂井・三村・相澤法律事務所だったのですが、入所した年に統合され、AMTで働くことになりました。今、事業再生・倒産分野の弁護士を担当していて、専門性の高い仕事をするという希望は、AMTで実現できていると思います。

「弁護士との信頼関係」をいかに築くか?

秘書D私は外国弁護士の秘書を務めているため、日々の業務を通じて英語力がアップしていくのが楽しいです。ただ、現状は弁護士の指示をこなすことで手一杯です。もっと能動的に働けるようになって、弁護士との信頼関係を深めたいのですが。

秘書Aそれは経験を積めば大丈夫だと思いますよ。私も最初は指示通りの仕事しかできませんでしたが、さまざまな案件に携わる中で知識と経験を積み重ねていって、同時に所内のシステムにも精通するようになると、弁護士に対して「それをするのであれば、こういう方法もあります」などと提案する余裕が出てきました。いろいろな提案に耳を傾けてもらえるのは、信頼関係が築けてきた証かなと感じます。

秘書Bおっしゃる通り信頼関係は、経験の中で構築していくものかもしれませんね。「こういうイメージで資料を作ってみてくれますか?」などの、ざっくりとしたオーダーを受けることもありますが、こちらが提出したものに対して弁護士が修正をしていたら、次回はそこに気をつける。それを繰り返すうちに各弁護士の好みがわかるようになり、やがて言わなくても分かり合える関係になっていくのではないでしょうか。

秘書Cあと、弁護士と良好な関係を保つためには、業務以外でのコミュニケーションも大事かもしれません。弁護士は、上司でありながらも、皆気さくで話しやすいです。私も仕事のことに限らず、ときにはプライベートな話も交えながら、楽しく仕事をさせてもらっています。要求されるハードルは年々上がってきていますが、その度に「信頼されている」という実感を得て、仕事への意欲が湧いてきます。

サポート体制が万全で、女性が働きやすい職場

秘書AAMTは先輩後輩の関係もフラットで、とても働きやすい職場だと思いますが、皆さんはどう感じていますか?

秘書B全体の雰囲気が自由闊達で、接しやすい人が多いですね。それに、互いに助け合う風土が根付いていると思います。おかげで私も産休や育休をスムーズに取れましたし、周りに子育て中の先輩方も大勢いらっしゃるので、育児や制度に関するさまざまな情報を教えてもらえて助かりました。

秘書A別の職場の友人からは「時短勤務であっても、小さな子どもがいると働き続けるのは難しい」という声をよく聞くのですが、AMTは周りが「帰らなくていいの?」と後押ししてくれる空気がありますよね。

秘書B子どもが小学校3年生を終了するまで時短勤務が可能ですし、バックアップ体制もしっかりしていますので、私は毎日、16時半に帰らせてもらえています。仕事が追いきれないときは周囲の方が快く分担してくださるので、大変ありがたいです。

秘書Cそういう風土だから、育休復帰率が高いのでしょうね。復帰して活躍されている先輩方を見ると、私も将来に対して安心感を得られます。

秘書Dこれは女性に限った話ではありませんが、有給休暇を15分単位で申請できるのもうれしいですね。ちょっとした用事を済ませたいときや、ランチ休憩を長く取りたいときなどに有効かつ気軽に使えるシステムだと思います。

就職活動中の学生さんへのメッセージ

秘書A秘書と弁護士は1対1の人間関係ですので、秘書にはまずコミュニケーション能力が求められます。それに加えて几帳面で、人をサポートすることに喜びを感じる性格であるとなおよいでしょう。役に立つためには何をすればよいのか。ただ指示を待つのではなく、指示の先にあるものを見据えて、そのためにはどう動くのが効率的なのか。そうしたことを臨機応変に考えられる方が、私たちの仲間に加わってくれたらうれしいですね。

秘書B秘書職はサポート業務が中心ですが、先回りして何をすべきか考えることも重要ですので、フットワークが軽く自発的に動ける方、また、AMTには所員の声に耳を傾けてくれる優しさがあり、提案をしたことが実現しやすい職場でもありますから、能動的に進んで周りに働きかけていくタイプの方が活躍できる場も多いと思います。時にニュースになるような大きな案件に弁護士のサポート役として関われるのも秘書の醍醐味ですし、語学力を活かせるチャンスもありますから、「我こそは!」という方は奮ってご応募ください。

秘書C弁護士の分野や案件によって秘書に求められることも変わってきますので、柔軟性のある方に向いている仕事と言えます。そして、自分次第でいかようにも仕事の幅を広げられるのも秘書の魅力です。最初は失敗もあるでしょうが、失敗を責めるのではなく次に繋がるアドバイスをくれる優しい先輩方ばかりですので、興味を抱いた方は安心して飛び込んできてください。

秘書D私は文学部卒で法律知識ゼロからのスタートでしたが、先輩方のおかげで少しずつできることが増えてきました。依頼される仕事は幅広く、これから何年続けても新しい挑戦があり、新しい学びがあると思います。さまざまなことに好奇心を持って挑戦したいという方は、ぜひとも私たちと一緒に成長していきましょう!

秘書Aプロフィール(写真右)

2007年
文学部英米文学科卒業
新卒入所、秘書(リーガルアシスタント)に
顧問弁護士1名、コーポレート分野専門のパートナー弁護士1名と、アソシエイト弁護士1名を担当

秘書Bプロフィール(写真左から二番目)

2010年
外国語学部中国語専攻卒業
新卒入所、秘書(リーガルアシスタント)に
不動産ファイナンス分野専門のパートナー弁護士1名と、アソシエイト弁護士1名を担当

秘書Cプロフィール(写真右から二番目)

2015年
現代教養学部人間科学科卒業
ビンガム・坂井・三村・相澤法律事務所に新卒入所、秘書に
2015年
事務所の統合により当事務所入所、秘書(リーガルアシスタント)に
アソシエイト弁護士2名を担当

秘書Dプロフィール(写真左)

2018年
文学部フランス文学科卒業
新卒入所、秘書(リーガルアシスタント)に
外国弁護士1名を担当

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