就職活動中は、ほかの法律事務所もいくつか回っていましたが、その中でもAMTは説明会のときから雰囲気が違いました。現役のスタッフとお話しをする機会があったのですが、皆さん気さくで温かみがあって、居心地のよさそうな職場だなと思いました。女性が働きやすそうに思ったのに加えて、自分の仕事に誇りを持っている人が多かったのが印象的でした。そして、皆さん、誰に指示されるでもなく、状況に応じて自分で考えて行動していて、自主性をもって働いているんだということがとても伝わってきました。言われたことをただ受け身でやるだけではなく、やりがいを自分で見つけていきたいと思っていた私にとって、AMTはまさに理想的な環境だと感じました。
実際に働いてみて、イメージどおりの職場でしたが、一つ、うれしい誤算がありました。それぞれが自分の仕事だけをしているのかと思っていたのですが、弁護士は案件ごとにいろいろなスタッフと関わっているため、そこに担当秘書が加わり、まわりと協力しながら仕事をする場面が非常に多かったんです。一人で働くというよりは、いろいろな人を支え、また、いろいろな人に支えられながら働いている感じで、想像していた以上に仕事の面白さを感じています。忙しくて大変なときもありますが、弁護士も先輩も優しい人ばかりなので、人間関係で悩むことはありません。AMTを選んでよかったです。
新人研修は約1ヶ月。最初の2週間はスタッフ全体で、ビジネスマナー研修、Word、Excel、Power Pointの使い方、各種所内システムの使用方法等、事務所の一員として必要な研修が行われます。途中から職種ごとに分かれて実務の知識などを教わります。先輩秘書が講師となって、裁判所に書類を提出する際の手順などの指導があるのですが、練習問題も用意されていて、状況ごとの書類の作成方法などを具体的に学べました。細部まで添削してもらえるので、改善すべき点が理解しやすかったです。
1ヶ月の新人研修を終えると、秘書は現場に配属され、そこから教育担当秘書の監督のもとOJTが始まります。実際に作業をしてみると、研修で教わったことの理解が一段と深まりました。そして、担当の弁護士が決まった段階で、秘書として独り立ちしますが、その後もわからないことがあれば先輩達はいつでも丁寧に教えてくれます。AMTでは、「先輩から親切に教えてもらった分、自分も後輩に親切に教えたい」という気風が先輩達から後輩達へと受け継がれているようです。
所員同士の関係は、仕事中に限りません。所内には、テニス、ゴルフ、スキー、バンド、アカペラなどのサークル活動が存在します。私はバスケのサークルに参加していますが、和気あいあいとした雰囲気で、いつも練習が楽しみです。職場の風通しのよさが、サークル活動の充実にもつながっているのかもしれません。
私たち秘書は弁護士の仕事に合わせて動きます。急ぎの案件等イレギュラーな事態が発生することも多くあり、そのため、優先順位を考えて、予定していた作業を中断し、臨機応変に対応しなければいけないこともしばしばです。秘書には的確な判断力と柔軟性が求められます。
私はまだ不慣れな部分も多く、先輩に比べると仕事も遅いので、突然急な作業を指示されると、バタバタしてしまいがち。そんな時、周囲の先輩たちが「大丈夫?」と声をかけてくれるのはいつも心強く感じます。突然の仕事も瞬時の判断でうまく捌いていく先輩たちの姿を見ると、「素敵だなあ」と思います。私も一日も早く、どんなときも落ち着いてテキパキと仕事をこなせる秘書に成長し、忙しい弁護士から安心して頼られる存在になりたいですね。
※この記事は2017年3月時点の内容を基にしています。