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パラリーガル(秘書兼任) 01
学芸学部卒業 2007年度 新卒入所

秘書業務とパラリーガル業務の
両方を行う職種

弁護士秘書の業務を行いつつ、弁護士の指示・監督のもとに契約書作成や書類の翻訳などのパラリーガル業務も行うのが、秘書兼任パラリーガルの仕事です。秘書業務とパラリーガル業務の割合は人それぞれですが、私の場合は、入所後数年間はパラリーガル業務を中心に行い、ここ数年は両方の業務を同じくらいの割合で行っています。2つの業務のバランスに関しては、本人の希望や特性を考慮して、人事を担当する弁護士が調整してくれています。

この職種を志望したのは、人をサポートする仕事に興味があったことと、英語を使う仕事をしてみたかったからです。大学の学生生活課に相談したところ、「法律事務所を受けてみたらどう?」と勧められ、法律事務所をいくつか見て回りました。AMTには、他の事務所にはない秘書兼任パラリーガルという「秘書をしながらパラリーガル業務も行う職種」があったことに加え、説明会や面接で会った人たちの雰囲気が温かく働きやすそうな職場だと感じたことが決め手で、AMTで働きたいと思うに至りました。

金融・証券分野の書類の作成や翻訳を行う
協調性と慎重さが求められる書類作成作業

秘書兼任パラリーガルは所内に70名ほどおり、3つのフロアに分かれて働いています。隣席との間にはパーテーションがあり、作業に集中しやすい環境が整っています。とはいっても、パーテーションはそれほど高いものではなく、完全に隔離されているわけではないので、気軽に隣の人と相談することもできますし、たまには息抜きに雑談をすることもあります。

秘書兼任パラリーガルが行うパラリーガル業務は、主に金融・証券分野の契約書や金融庁の電子開示システム「EDINET」に提出する書類の作成、内容確認、翻訳などです。翻訳については、英訳・和訳どちらも行う機会がありますが、どちらかというと和訳の作業を行うことの方が多いです。

秘書兼任パラリーガルは連絡を取りあって、お互いに手元の作業量を把握するようにしており、大量の作業が発生したときには比較的手の空いている人が、作業量の多い案件を担当している人を手伝うなど、協力しあって仕事を進めています。金融・証券分野の書類については正確性がとても重要ですから、自分が和訳した文章と元の書類との間で、数字が間違っていないか、手が空いている仲間に声をかけて、一緒に読み合わせをしながら確認する作業も日常的に行います。英語力のほか、協調性や慎重さも求められる仕事だと思います。

また、書類の正確性は、その内容だけではなく、用語や文体、表記の仕方などの形式も非常に重要ですので、文章を隅から隅までくまなく確認する必要があります。この正確かつ緻密な文章作成力を、秘書兼任パラリーガルは徹底的に叩き込まれます。特に慣れるまでの間は、わずか数枚の書類でも、自分では誤りを見抜けず、指摘をされて何度も何度も修正し、用紙をずいぶん無駄にしてしまいました。ある瞬間からは、自分の作成した文章だけではなく、レストランのメニュー表、街中の広告から書籍、テレビの字幕に至るまで、ありとあらゆる活字に反応して、誤りを見つけてしまうようになりました。職業病ですかね(笑)文章作成は仕事の基本ですから、そのプロとして、きちんとした書類を作成できることは、秘書兼任パラリーガルならではだと自負しています。

秘書業務では幅広い分野を扱います
所内勉強会に参加し、
未経験の分野についても勉強中

秘書業務では、弁護士の業務をサポートするべく、スケジュール管理や請求書の作成、会議資料の準備などを行います。こちらが準備した資料を使って弁護士がスムーズに仕事を進めることができたときは、とてもうれしく感じます。

現在担当しているアソシエイト弁護士は、金融・証券分野のほかに、訴訟やジェネラルコーポレートなどの分野も扱っています。担当する弁護士が変わると、それまでに経験したことのない分野の業務も行いますので、所内で開かれる「スタッフ向けランチタイム研修」にできるだけ参加し、未経験の分野についても学ぶようにしています。この勉強会では、各分野の弁護士が、所内のスタッフに向けてその分野の基本的な知識や最新状況などをわかりやすくレクチャーしてくれます。スタッフであれば誰でも自由に参加することができる勉強会なのですが、お昼ご飯を食べながら気軽に参加できますし、非常に有益な機会なので、いつも楽しみにしています。

業務を通じて、社会の情勢や
経済の流れを実感できるのも魅力
協力しあって、和やかに働いています!

秘書兼任パラリーガルは金融・証券分野を中心にさまざまな種類の案件に関わりますので、それらを通じて社会の情勢や経済の流れを感じることができるのも魅力の一つです。ある通貨の価値が上昇したためにある種類の案件の数が増えたり、海外の政治情勢に変化があったために完結まであと一歩のところで案件が延期になってしまうなど、携わっている仕事が世界の情勢と繋がっていることを実感する場面がこれまでに何度もありました。普段新聞を読んだりニュースを見たりする時に、その事象がどのように業務に関わってくるのかを考えながら見ることも多いのですが、実際に自分が予測したとおりに案件が動くこともあれば、予測とは異なった方向に動いて驚くこともあり、法律事務所で働くことの面白さを感じています。

職場には温かみのある人が多く、困ったときには助けあう習慣が根付いているのも、AMTの大きな魅力です。堅苦しい雰囲気はなく、和やかに働いています。この仕事には周囲との協力が不可欠ですので、「大変そうにしている人に進んで声をかける」、「自分が大変なときには一人で抱え込まず、周りに相談する」といったことを特に心がけていきたいですね。

※この記事は2017年3月時点の内容を基にしています。

パラリーガル(秘書兼任)の1日の流れ

09:00
始業
弁護士のデスク周りのチェックと簡単な整頓。
メールのチェック。弁護士からメールで会議資料を準備するよう指示が出ていたため、対応。
10:00
書類の作成
EDINETに提出する書類のドラフト作成に取りかかる。
11:00
書類の作成
ドラフトの内容について迷う点があったため、弁護士の部屋に出向いて相談。
12:00
お昼休み
この日は所内にて同期とお弁当を。
13:00
書類の確認
作成したドラフトを弁護士に確認してもらう。
弁護士の許可を得られたため、外部に送信。
14:00
翻訳
アニュアル・レポートを和訳。
15:00
会議のお茶出し
弁護士がクライアントと会議をするため、お茶出しを。
16:30
数字の読み合わせ
原文の数字と和訳の数字に相違がないかを確認するため、手が空いている仲間にお願いして読み合わせ。
17:30
終業
定時に業務終了。明日の予定を確認後、退所。
2007年
学芸学部国際関係学科卒業
当事務所入所、パラリーガル(秘書兼任)に

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