Meet Our People 01
秘書(リーガルアシスタント) 01
文学部英文学科卒業 2002年度 新卒入所

英語と法律の両方に携われる仕事

私は2002年入所の弁護士秘書です。2010年から産休と育休を取得し、その翌々年から復職、現在に至ります。

高校時代に英語を使う仕事に興味を抱き、大学では英文学科に進み、在学中に海外留学を経験しました。留学中、社会学の授業でさまざまな事件の論文を読み進めるうちに、法律が随所に絡んでくることに気づきました。そこで、法律家の判断によって裁判の判決がここまで変わるのかと衝撃を受け、法律分野に対する興味が次第に膨らんでいきました。

帰国後に就職活動を始め、法律事務所の秘書という職種を初めて知り、そのとき「自分の好きな英語と、興味の膨らんでいた法律の両方に携われるかもしれない」と、どこかピンと来るものを感じました。いくつかの法律事務所を回る中で、特に多くの国際案件を扱っているAMTはとても魅力的に映りました。

また、同じ大学の卒業生がAMTで長年活躍されていると分かり、いつしか漠然とした憧れを抱くようになりました。そのことについて面接中に触れたところ、面接官だった当時の事務長が「ふふっ」と微笑んでいらっしゃったのですが、それがその先輩だったことを後に知り、大変驚きました。そうしたご縁に恵まれて、私はAMTの一員となったのです。

スタッフ同士でサポートし合う雰囲気

入所後、世の中にはこんなに多種多様な法律案件が存在するのか、と圧倒されました。各弁護士はさまざまな案件を同時に抱えており、秘書も担当弁護士全員の案件に携わります。新人の頃は案件の把握に四苦八苦しましたが、じっくり時間をかけていくと全体の流れを掴めるようになり、徐々に仕事に面白みを感じられるようになりました。

秘書という仕事は、弁護士が何を必要としているのかを先回りして考える判断力や、主体的に動く力が求められます。時には提案力が必要な場面も。ある大きな案件で資料のレビューをするにあたり、時間が迫る中効率の良い方法が見つからず、弁護士を始めとする関係メンバー全員で頭を悩ませていたことがありました。そこで、自分がかつて別件で使ったことのあるツールを提案してみたところ、無事に問題解決に至ったことがあります。その際にメンバーの方々から感謝していただいたことは、非常に嬉しかったですね。自分の中で大きな自信にもなりました。

AMTには、誰かが困っていると、皆で解決しようという雰囲気があります。先輩後輩関係なく「さっきのは素晴らしいサポートだった」と感心することも多々あり、それがまた勉強になるなど、周りに好影響を与えるので、結果的に良い連鎖ができているように思います。

ワーキングマザーとして再スタートを切る

育休明けは、仕事と育児の両立が想像以上に大変でしたが、担当弁護士や周りのスタッフがいつも気遣ってくださったおかげで、乗り越えられたように思います。子どもの発熱等で、急に保育園から呼び出しがかかった際は、周りに迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちで一杯でしたが、担当弁護士が「仕事はいいから、お子さんを優先させて早く帰ってあげて」といつも優しく言ってくれたことは、本当に有り難かったですね。また周りの秘書の方達も、休みの間にこれ以上ないくらいのサポートをしてくれたので、安心してお任せすることができましたし、皆さんにどれだけ助けられたかわかりません。今こうして仕事を続けていられるのは、そういった方達の支えがあってこそだと思っています。

現在、子育てをしながら働いているスタッフは、職種を問わず多数います。母親であるという共通項により、不思議と年次を超えた繋がりができるので、おかげで出産前よりもネットワークが広がりました。

ランチタイムには、育児の話で盛り上がることも多く、子育てのコツから、限られた時間での家事の工夫の仕方など、話題は多岐に渡ります。頼もしい仲間が大勢いるので、休憩時間に子育てのちょっとした悩みを相談したり情報交換したりして、同僚のアドバイスで一挙解決!ということもよくありました。業務からプライベートな部分まで共に励まし合える、そんな仲間と働くことができるのはとても有り難いことです。出産後も長く働きたい方には、恵まれた環境ではないでしょうか。

私の中の変化 - 膨らむ感謝の気持ち

産休・育休を経て、再び弁護士秘書に戻った私の仕事に対する意識は、徐々に変わっていきました。毎日定時で仕事を終えて子どもを迎えに行くため、就業時間内は集中して仕事に取り組みます。それでも、秘書という仕事は自分でコントロールできない部分も大きいので、周囲の理解と支えは欠くことができません。

そんな中、周りのスタッフに掛かる負担を少しでも軽くしたいという思いから、普段からいざという時に備えておくよう心がけるようになりました。手持ちの仕事を早めに片付けておくのはもちろん、担当弁護士の動きから自分なりの予想を立てて、できるところは準備しておくなど、あらゆるシチュエーションを想定して対処できるように、アンテナを張り巡らす癖がつきました。これは同時に、秘書として先を読む力を鍛えることにも繋がった気がしています。

また自分の中で一番大きい変化としては、困っている仲間がいたら、積極的に声を掛けて何かしらで力になりたい、と以前よりも強く思うようになったことです。年次を重ねていく中でも、皆さんへの気遣いと感謝の気持ちを常に忘れずに、できる限り周りに還元していきたいですね。自分がこれまで培ってきた経験を後輩達に伝え、皆が気持ちよく働ける環境づくりに少しでも貢献できたら、というのが今の私の思いです。

※この記事は2018年7月時点の内容を基にしています。

秘書(リーガルアシスタント)の1日の流れ

09:00
始業
担当弁護士のデスク周りの整頓。メールチェックをしながら、今日の仕事の優先順位を付けていく。
09:15
スケジュール登録
新しく入った会議と裁判の予定を、所内参加者のスケジュール表に登録。会議室を手配して、参加者へメールでお知らせ。
09:30
会議資料の準備
弁護士の出勤前に、本日の会議で使用する書類を印刷し、机にセッティング。会議直前で修正が入った資料を差し替える。
10:00
弁護士と打合せ
弁護士が出勤。スケジュールや本日の作業に関する打合せ。
10:15
法律意見書の作成・発送
クライアントと弁護士間で決定した事項を意見書に反映させ、最終版を作成。弁護士からGOサインが出次第、製本してクライアントへ自転車便で発送。
12:00
お昼休み
この日は同僚と外でランチ。大事な息抜きの時間。
13:30
英文メールの作成
翌週に行われる海外クライアントとの電話会議について英文メールを作成し、必要事項をクライアントへ連絡。
14:00
新人秘書の教育指導
教育担当をしている新人秘書と、訴訟資料の準備と提出をOJTにて行う。疑問点に答えながら、細かい手順について指導。一連の流れを掴んでもらう。
15:30
請求書の作成
案件にかかった作業時間や費用を集計し、国内外に発送する請求書を準備。
17:30
業務終了
翌日にする作業を整理し、子どもの迎えへ。
2002年
文学部英文学科卒業
当事務所入所、秘書(リーガルアシスタント)に
アソシエイト弁護士担当を経て、パートナー弁護士秘書に
2010年
産休・育休に入る
2012年
当事務所に復帰
現在、パートナー弁護士1名、アソシエイト弁護士1名を担当

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