就活中、適性で悩んでいた私に
「そのままで大丈夫」
と言ってくれた

私は、学生の頃から企業法務に興味があり、就職活動中は四大と呼ばれる大手の法律事務所をすべて回りました。その中からAMTを選んだ理由としては、まず「雰囲気が自分に合っていた」ということが挙げられます。サマー・クラークやインターンで、それぞれ短期間ではありますがいくつかの職場を覗かせてもらう機会があり、そのときに感じた「働いている人のキャラクター」や「文化」がしっくりきました。「飲み会が一番楽しかった」というのも大きかったかもしれません(笑)。

実はその頃の私は、今よりも人と話すのが苦手で悩んでいたのですが、AMTの弁護士から「そのままで大丈夫。ウチの事務所にはいろんな人がいて、それぞれがそれぞれのやり方で成功している。キミも個性を生かして頑張ってくれれば良い」と言われたのもうれしかったです。キャラクターだけは作りようがないですからね。

あとは、部門が厳密に分かれていない、ということも決め手の一つでした。若い年次に多くの分野を経験してから、徐々に専門分野を決めていきたいという思いがあったからです。実際、1年目からM&A、労働法、独占禁止法、紛争解決、キャピタル・マーケッツなどの幅広い分野に携わらせてもらい、現在は、ロースクール時代から最も興味があった知的財産の比重が増えてきました。知的財産の中でも、紛争系の案件にとりわけやりがいを感じます。特許侵害案件では技術的な理系の話も出てきますから、勉強しながら仕事を進めていくことに楽しみを感じています。

「この分野に興味がある」と
アピールあるのみ

アソシエイトは入所後数年間、不特定のパートナーと案件ごとにチームを組み、パートナーとともに案件に携わりながら仕事を覚えていきます。私自身も幅広い分野の案件に関わりましたが、その中で自分が関わりたい分野の仕事をパートナーから振ってもらう方法は、非常にシンプル。「この分野に興味がある」ということをアピールし続ければ良いだけです。

アピール方法はいくつもあります。私はサマー・クラークのときから「知的財産に興味がある」と意思表示し、採用面接のときも、入所直後の新人研修中も同じことを繰り返しました。そして入所後は所内のイントラネットに興味分野を書き込む欄がありますので、同様にアピールし続ければ、それを見たパートナーが声をかけてくれるようになります。AMTにはチューター制度や教育研修委員会もありますので、チューターに相談したり、1年目には毎週自分の業務状況をチューターや教育研修委員会に報告する「ステータスレポート」に次にやってみたい分野を書いておくというのも、良いきっかけ作りになると思います。また、ゾーン間ランチやHappy Wednesdayなどの交流イベントもありますから、そういった機会に、各専門分野のパートナーに直接お願いしてみるのも一つの手と言えるでしょう。

そうやって仕事を得て、信頼を勝ち取れば、「次もよろしく頼む」となるでしょうし、自分の強みが認識されれば、その分野の別のパートナーから仕事を頼まれる機会も増え、自分の望む分野の仕事に数多く携われるようになります。

3年目になって仕事の終わりが読めるように

上述したように自己アピールも大切ですが、AMTは必ずしも所員同士の競争意識が強い職場ではありません。パートナーもアソシエイトも温厚な人が多く、個人を尊重してくれますから、誰もが気負わず自分のペースで、自分のやりたいことに取り組める環境です。

私はテンションを上げて勢いで仕事をするのが苦手なタイプで、基本的には淡々と働いています。メインの業務分野がわーっと盛り上がることのない分野ですからそうならざるを得ないとも言えますが、なるべく一定のペースで、集中力を切らさずに働くよう心がけています。2年目までは仕事の終わりが読めないこともありましたが、3年目になり、いつ頃何が起こりそうか、だんだん先が見えるようになりました。休みも計画的に取れており、週に1日は仕事のことを何も考えなくて良い日を作っています。リフレッシュと健康維持を兼ねて、そろそろ水泳でも始めようかと思っています。

仕事面の今後の方向性としては、知的財産の割合をもう少し増やしたいという思いもありますが、まだいろいろな分野をやりたいという思いもあり、さらにこの先留学がありますので、帰国後はまた考えが変わるかもしれません。留学は早ければ入所4年目の夏、場所はアメリカを予定しています。日頃の業務でもアメリカとの関わりは深いですし、向こうの裁判制度や事務所事情にも大いに興味がありますからね。

学生時代の「バイト、読書、勉強」こそが重要

最後に僭越ながら、AMTへの入所を検討中の若い方々に、私からのアドバイスです。

まず、日頃からいろいろなことに興味を持つと良いでしょう。弁護士の仕事は法律をベースに、世の中のさまざまな事柄に関わります。M&Aもあれば、不祥事もありますし、揉め事や、企業の日常業務も無関係ではありません。一般企業で働いた経験がなくても、ビジネス・ロイヤーを目指すのであれば、企業の人がどう考えるのかを想像しなければならない場面もあります。その想像力につながるような基礎体力を養うために、若いうちからいろいろなアルバイトをしたり、本を読んだりして、興味の幅を広げておくことがとても重要です。

さらに、大学や大学院の勉強をしっかりやることも大事です。理論を体系的に学べるチャンスは、おそらく学生時代が最後です。そしてそれは、想像していた以上に重要なことです。実務に入ってしまうと、教科書を最初から最後までじっくり読む時間は取れません。しかし、一度でも教科書に目を通していれば、「確かあの教科書のあの辺りに関連事項が書いてあった」ということが咄嗟に浮かび、実務に役立つこともあるのです。また、教科書に書いてないような未知の論点について、依頼者に道すじを示さなければならないことも少なくないのですが、法律の基礎的な体系を理解していなければ、正しい結論に導くことは困難です。ぜひとも学生時代の勉強には幅広く全力で取り組んでもらえたらと思います。

村上弁護士の案件ポートフォリオ

知的財産(訴訟、ライセンス等の知財取引)、ジェネラルコーポレートやM&Aを中心としながら、労働(人事労務相談、労働訴訟)、紛争解決、キャピタル・マーケッツなどの案件も担当。個人情報保護、独占禁止法といった分野も担当した経験あり。ポートフォリオはまだ流動的だが、入所当初から携わっている知的財産分野の案件や、知的財産分野に隣接・関係する案件の仕事が徐々に増えつつある。

若手男性

村上 遼Ryo Murakamiアソシエイト弁護士

2013年3月
東京大学法科大学院 (法務博士(専門職))
2015年1月
当事務所入所

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