さまざまな分野に挑戦できる環境で
弁護士に必要な
総合力と応用力を磨く

私は当初はビンガム・坂井・三村・相澤法律事務所に入所したのですが、入所2年目の2015年4月に、経営統合という形でAMTへ入所しました。AMTはオフィスが広いので「人の顔が見えない職場なのでは」という不安もあったのですが、いざ入ってみれば、皆さん親切な方ばかりで、新しい環境に戸惑う私をいろいろとバックアップしてくださいました。今はとても仕事がしやすく、入所して良かったと思っています。

私の専門分野は、事業再生・倒産です。小学校低学年の3年間、アメリカに住んでいたこともあり、もともとは海外と関わることのできるクロスボーダー分野を志望していました。ところが、前の事務所がクロスボーダー分野だけでなく倒産分野にも強かったため、次第に倒産分野の業務が増加。やがて面白さに目覚めていったという流れです。今は事業再生・倒産分野の中でも国際倒産を中心にさまざまな案件に取り組んでいます。国際倒産案件は、手続や関係者の利害調整が難しいですが、その分やりがいもあり、ダイナミックでとても面白いです。

これからAMTに入られる方々は、無限の選択肢が広がっていると思います。AMTは厳格な部門制を敷いていないため、特に入所後1、2年目は、希望すればどんな分野にも挑戦できます。「最初から手広くやると専門性が身につかないのでは」との声もありますが、そんなことはありません。未知の分野に関わることで思わぬ適性を見出すこともありますし、3、4年目ぐらいになれば自ずと自分に合う分野はわかってきます。また、それまで関わった分野のノウハウや人脈が、後々自分の身を助けてくれることもあります。例えば顧問契約をしているクライアントからはさまざまな相談をされますが、引き出しの数が多いほど解決策を提示しやすいです。自分にない専門的な知識を要する案件に出くわしても、過去に携わった幅広い分野の人脈を頼ることができます。弁護士に必要な総合力と応用力を養う意味で、AMTの育成方針はとても理にかなっていると思います。

大手ならではの教育制度にビックリ!

AMTに移ってきて驚いたのは、所内の教育制度の充実ぶりです。私はAMT入所時にすでに2年目の弁護士でしたので新人研修は受けていませんが、多くのプラクティス・グループが主催する「ランチタイム勉強会」にはよく参加しています。自分の専門である倒産分野のほか、労務関係にも興味があるので、労働法グループの勉強会などにも顔を出しています。ちなみに、参加・不参加は個人の自由。メールで告知が来るので、興味があったら弁当持参で会議室へ。参加者はおよそ20〜30名程度で、回によっては会議室に入りきらないほどの参加者がいて、隣の部屋から椅子を借りてきて参加することもあります。発表者がパートナーの場合、レクチャーばかりでなく質疑応答を交えて自由な形式で進行することも少なくないですし、アソシエイトの場合には、参加者の体験談や事例をもとにみんなで議論をすることも。とてもためになりますし、ランチを食べながらなので、和気あいあいとした雰囲気で楽しくもありますね。

「ゾーン会」「ゾーン交流ランチ」で親睦を

留学に関しては、弁護士6年目の夏に渡米する予定です。やはりアメリカはプラクティスが大きいですし、クライアントも多いので、アメリカの制度や法律を知っておくことは、クライアントや海外の弁護士と話をする上での共通理解として重要だと思います。でも、英法系の知識も役に立つので、イギリス、シンガポール、香港、オーストラリアなどの英法系の国に留学したり、留学後に研修させてもらうという選択肢もあります。悩みがある場合には「弁護士HR委員会」に相談することも。留学、専門分野、仕事量などについて、経験豊富なパートナー弁護士が親身になってアドバイスしてくれます。

勉強、教育などの話題が続きましたが、決して堅苦しい職場ではなく、楽しい交流の場もあります。いずれも自由参加ですが、新人の歓迎会や留学の送別会などを兼ねて開かれる「ゾーン会」では、弁護士・スタッフ含め、フロア内の親睦を図ります。また毎月、「ゾーン間交流会」というランチ会もあり、「18階Hゾーンと20階Aゾーン」など、フロアが違ってなかなか接点が少ないゾーン同士で食事会をします。入所当時は知り合いが少なかったので、こういうイベントはとてもありがたかったです。そこで知り合った方に「専門分野は倒産で、国際案件に興味がある」などと話したのがきっかけで、声をかけてもらえたこともあります。

スペシャリティーとジェネラリティーの両立

AMTの良い点は、何事も柔軟なところです。直属の上司のような存在はおらず、あらゆる場面で個が尊重されます。案件ごとに担当弁護士を募って、チームを編成。手を挙げればチームに入りやすいし、一個一個の案件がフレキシブルです。仕事が大変なときもときにはありますが、自分で決めた分野なら頑張ることができますし、人間関係が良好なので余計なストレスもありません。

年次の若いうちは自分で仕事を取ることはあまりなく、パートナー弁護士から振ってもらうことが多いので、所内のポータルサイトに「こういう案件を担当したい」と書き込んでアピールしたり、交流会に参加して自分を売り込んでいけば、自分の興味のある分野の案件に携わる機会が増えます。パートナーも、それぞれの専門分野で活躍している弁護士ばかりなので、一緒に仕事をしていて学ぶことが多いのはもちろんですし、初めのうちは案件を進めていく上で分からないことが多くても、パートナーや先輩アソシエイトには、(後輩)アソシエイトに経験を積ませるために面倒を見ようと思ってくれる、懐の深さもあります。私自身は今後、海外のクライアント等とも不自由なくコミュニケーションがとれるようになることを目指して英語力を磨き、海外のことをもっと勉強して仕事に生かしていきたいと思っています。でも専門分野に集中しすぎるのも良くないと思っていて、せっかくさまざまなことができる環境なので、他の分野にも携わりつつ、スペシャリティーとジェネラリティーのバランスが取れた弁護士になっていけたらと思っています。

関弁護士の案件ポートフォリオ

幼少期の海外在住経験を活かし、主としてクロスボーダー分野の案件に関与する。特に国際倒産案件を中心とした、事業再生・倒産分野(会社更生、民事再生等の法的整理および私的整理)において、国内外の企業(債務者、債権者、スポンサー候補者)の代理経験を多数有するほか、M&A、労働法務、ファイナンス、一般企業法務なども幅広く担当している。

中堅女性

関 彩香Ayaka Sekiアソシエイト弁護士

2012年3月
慶應義塾大学法科大学院 (法務博士(専門職))
2015年4月
統合により当事務所入所

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