Meet Our People 05
パラリーガル(登記)
法学部卒業 2005年度 新卒入所

専門性と自主性を生かせる仕事
=パラリーガル(登記)

私は2005年の新卒入所で、以来登記パラリーガルを担当しています。事務所には、現在(2017年3月末時点)、同一職種のスタッフが約10名おり、私は中堅と呼ばれるくらいの年次になりました。

私の仕事内容を簡潔に説明すると、会社の設立、会社の役員交代や商号変更、新株の発行、M&Aに伴って要求される会社法上の手続に必要な書類の準備など。会社の登記に変更が生じた場合の手続に必要な書類の準備や申請なども担っています。

就職活動中は、登記パラリーガルとはいったいどんな仕事なのか、具体的なイメージが湧かなかったのが正直なところですが、それでもこの職種を志望したのは、当時法学部に在籍していて、法律に関わる仕事に興味があったからです。弁護士や司法書士を目指すつもりはありませんでしたが、専門性があって、自主性を持って取り組める仕事はないだろうかと考え、色々と調べていくうちに、法律関係の書類作成業務を担う登記パラリーガルという今の職種があることを知りました。

一人前になるための
丁寧なフィードバック
周囲に助けられながらの成長

予備知識がほとんどないまま入所した私ですが、まずは新人研修を受け、その後、同じ部署の先輩の指導のもと、OJTで仕事を覚えました。法務局への書類の提出方法や、さまざまな案件に応じた具体的な書類の作り方を、実地で教わります。「なるべくいろいろな案件を経験して、早く一人前に」という方針で、成長に合わせてどんどん仕事を任せてくれます。登記はミスが許されない仕事なので、私が作成した書類を先輩が毎回チェックしてくれたのですが、赤ペン先生並みに、最初の頃は真っ赤か(笑)。かなり鍛えられました。

入所して実感したことは、皆が協力的で、お互いに助けあう気風が強いところです。案件が多すぎて新たな業務を引き受けられないときでも、同じ部署のほかのスタッフが代わりを申し出て、案件を引き受けてくれることがよくあります。また、登記パラリーガルは、経験を積んで独り立ちした後は、先輩の手を離れて仕事をすることが多いのですが、仕事でわからない部分があって困ったときは、すぐに近くの弁護士や先輩に相談できるのも、心強く思います。

成果が形に現れる
学びはエンドレス

登記の業務が必要となる案件は、1時間で済むようなものから、数ヶ月、もしくは1年単位の時間がかかるものまでさまざま。案件の内容、規模、スケジュールなどにより、担当弁護士を含む大小さまざまな規模のチーム編成で仕事を進めます。新聞などメディアに取り上げられるような、大型かつ複雑な案件を終えたときの充実感はひとしおです。国際案件も多く、国内有数の法律事務所ならではの仕事をしている充実感がありますね。

パラリーガルは弁護士の補助業務を行いますが、専門的な分野を取り扱うため、弁護士に指示されたことをただ忠実に行うだけではなく、こういう状況では何が必要なのか、自分の頭で考えながら仕事に取り組む必要があります。疑問に思ったことがあれば、すぐに六法などを確認します。そうして日々蓄えた知識、そしてさまざまな案件を通して得た経験は、確実に次につながっていきます。年々、案件が大型化・複雑化し、時には前例がなく、誰も考えたことのないような新規の案件まで担当しますので、専門分野をどこまでも深められるところが、この職種の面白いところでもあり、難しいところだと感じています。

研修やOJTで仕事の基本的な進め方は学べますが、最終的にどこまでスキルアップに努めるかは自分次第。日々の積み重ねが成果となり、ひいては自己成長へとつながっていくのだと思います。

求む!「慎重な人」
登記のエキスパートとして
働きませんか?

12年間働いて経験値が増えたので、最近は、並大抵のことではたじろがなくなりましたね(笑)。前例のない案件が舞い込んでも、だいたいの方向性が予測できますし、解決策を提示できるようになりました。今後の目標は、仕事の確実性をさらに磨くとともに、より迅速に多くの案件を捌けるようになること。そして、自分がこれまで先輩から育ててもらってきたように、後輩をたくさん育成したいですね。事務所の規模が大きくなって案件数も増えているので、一人で仕事を処理できる人材を育てていきたいと思っています。

どういう人が登記パラリーガルに向いているのかというと、やはり「慎重な人」でしょうか。多少心配性ぐらいのほうが向いているかもしれませんね。「最後に帳尻を合わせればいい」という性質の仕事ではなく、「根拠のないことはしない」「人に説明できることを積み重ねていく」という業務だからです。

私たちと一緒に働いてくれる仲間が一人でも多く増えてくれたらいいな、と思っています。

※この記事は2017年3月時点の内容を基にしています。

パラリーガル(登記)の1日の流れ

09:00
始業
メールをチェックし、急ぎの案件がないかを確認。
優先順位の高い書類の作成に取りかかる。
10:00
弁護士からの問い合わせに応対
出勤した弁護士からの「この法律だと、どういう手続きが必要なのか」という問い合わせに応対。
11:00
書類作成
出来上がった書類を弁護士のチェックに回す。
12:00
お昼休み
別フロアにいる別部署の同期と久々のランチ。
つもる話があるため、30分の有給休暇を取って、90分のランチタイム。
14:00
法務局へ登記の申請
登記申請手続のため法務局へ。
同僚に頼まれた別件の登記簿謄本も取ってくる。
15:00
再び書類作成
事務所に戻ったあと、引き続き書類の作成やメール対応。
16:00
書類チェック
後輩に頼んでいた書類が上がってきたので内容をチェックし、修正指示を出す。
16:30
クライアント応対
クライアントから電話。
「代表者が2ヶ月後に変わる」との理由で登記の依頼が届いたので応対。
担当弁護士に報告。
17:30
業務終了
明日の準備をしたら、業務終了。
2005年
法学部国際関係法学科卒業
当事務所入所、パラリーガル(登記)に

Apply

Apply